塗装剥がしとサビ落し


┃塗装とサビ落とし

最も辛いのが錆び落としでしたが、ブラストは持っていないので、塗装剥がし剤、ディスクサンダー、電動ドリル、ワイヤーブラシを駆使しながら錆びに向かいます。


サンダーにはカップブラシ(ステン)、ナイロンディスク、マルチディスク
電動ドリルにはカップブラシ(真鍮)を使用しました。




やってみた感想は

┃塗装剥がし剤

下地の地金に影響なく塗装だけを剥がしたいのであれば必要だと思いますが、地金に錆があることが想定され、塗装を剥がした後にサンダーでサビ落としをするのであれば、最初からサンダーでやった方が早いと思います。

ゴム手袋やゴーグルなどの完全防備も必要で、肌に付くとチクチクと痛いです。

使用したのは>>Holts ペイントリムーバー


┃サンダー用のディスク

ナイロンディスクが一番使いやすく、ナイロンディスクも幾つか使ってみましたが、薄いタイプ、高儀 ナイロンディスク 中目が使いやすかったです。減りが早いので思っていたよりも枚数を使います。

ディスクサンダーにカップブラシは、ブラシが切れて飛んできて洋服に刺さるのはもちろん、おでこに刺さっていたりして、掃除も大変なのであまり使いたくない感じです。

>>高儀 ナイロンディスク 中目



┃電動ドリル

電動ドリルはディスクサンダーと比べると回転スピードが遅いので、カップブラシが使いやすかったです。用意したのは真鍮でしたが、電動ドリルではパワーもないので丁度良い印象です。

それとスパイラルブラシを狭い所用に使用しました。


>>軸付カップブラシ 真鍮線 φ65mm
>>スパイラルブラシ

┃サビの状況

錆びが無い様に見えても、塗装の下からミミズが這ったような錆びが大量に出てきました。

2003年製、既に15年経過しているのに、保管は海が見えるところで雨ざらしなので塗装も限界なのでしょう。

ミミズは結構深かったりして取り除くのも大変です。

ハンドル裏などは錆び塗装のような状況です。

作業を進めると途中サフが使われていたり、パテ処理が行われた箇所が出てきたり、前のオーナーなのかバイク屋なのかが修正した後が3箇所出てきました。作業内容が違うので、時期や修正した人は違うのだと思います。

┃リアフェンダーの錆び落とし

懸案のリアフェンダーですが、グラインダーとワイヤーブラシ、スチールタワシで磨くと更に穴の数が増えました。

ここは鉄板が2重でなので、そのままでは全ての錆は落とせないので、花咲Gタンククリーナーに漬け込むことにしました。

花咲Gタンククリーナーて成分を見ると界面活性剤となっていますが、クレのラストリムーバーと同じでリン酸だと思っています。

とするとコスパが良い方を使いたいので調べてみるとラストリームバーは3倍まで希釈できて業務用で4リットル、花咲Gは1リットルですが20倍まで希釈できます。価格はネットなら同じぐらいなので花咲Gに決定しました。

>>花咲かG タンククリーナー

同じリン酸を使用したPOR-15メタルレディー(POR-15 メタルプレップ)もあり、こちらは亜鉛処理を同時にしてくれますが、塗装をしないと錆びるとのことなので、その他リン酸製品と大きくは違わないと判断し今回は使用しませんでした。


┃フレームの花咲Gどぶ漬け

フレームを洗浄後ポリバケツに突っ込みます。当然、20倍にしても花咲Gが足りないので、水を入れたペットボトルを大量に入れます。ペットボトルは2リットなどの大きなものよりも500mlの方が隙間に入れやすいです。

ゴミに出す準備をしていた潰したペットボトルしかなかったので、水を入れてサランラップト輪ゴムで栓をして使いました。

このまま3日間漬け込みますが、ハンドル裏も錆びだらけなので一緒に放り込みます。



┃花咲Gの効果は?

漬け込んだ場所のサビは見事に落としてくれています。

ハンドルの一部に錆が残ったように見える場所も、シャワーで水圧をかけて流すだけで綺麗になりました。

これなら見えない場所も大丈夫だろうと思えました。

花咲Gは僅かな防サビ効果もありますが、このまま何もしないと錆びますので、先ずはセラミックヒーターを当て強制乾燥しました。










┃錆止め

錆止め亜鉛塗料やシャーシブラックなどの防サビ塗料でも良いのかもしれませんが、鉄板が二重になった内側に行き渡らせたいのでもっと柔らかなオイルだけど防サビには定評のあるスーパーラストガードを使うことにしました。





スーパーラストガードが隙間からダラダラと垂れてくるほど散布し、フレームの向きを変えたりして行き渡るよう努力しました。
>>KURE ス-パ-ラストガ-ド




┃サンダーなどで磨けない場所のサビ

その他、磨ける場所はサンダーやドリル、サンドペーパーで磨き錆を落としました。

磨けないフレーム内側などの錆に関しては錆の上から塗れる防サビ塗料の錆キラープロを使用しました。

ナイロンスポンジで擦って拭き取り、さビキラープロを刷毛で適当に塗っています。

100%錆を落とすことは無理なので、錆の上から塗れるさビキラープロは便利で安心感がありますが、高価なので必要がある場所にしか使えませんでした。

容量は200gを購入したのですが、こんなことなら1Kgを買っておけば良かったと後悔しました。またホームセンターで買ってしまったのですが、ネットの方が随分安いのも後から気付きました。

>>BAN-ZI サビキラー プロ 200G


これからパテ埋めやパテ研ぎがあるので、難しい錆だけ丁寧に処理して、簡単な錆は後回しにします。